Cell Broadband Engine

用語の解説

Cell Broadband Engineとは

(セルブロードバンドエンジン,Cellプロセッサ,Cell,Cell microprocessor,)
Cell Broadband Engineとは、ソニー、東芝、IBMによって共同開発されたマイクロプロセッサ(CPU)の名称である。
ソニーコンピュータエンタテインメント(SCE)の家庭用ゲーム機「PLAYSTATION 3」に搭載されている。 Cell Broadband Engineは一つのCPUの中に9つのプロセッサコアを持つマルチコアプロセッサで、その中のコアの一つが汎用のプロセッサコア、他の8つはマルチメディア処理に特化した構造となっている。 これらのプロセッサコアを並列で演算処理させることにより、動画や音声などのデータを高速処理することが可能となっている。 ちなみに、このような異なるプロセッサコアが混合された構造はヘテロジニアスマルチコアなどと呼ばれる。 汎用コアとして一つ用意されたプロセッサコアはPPE(PowerPC Processor Element)と呼ばれ、アーキテクチャはIBMのPowerPCに基づいている。 他の8つのプロセッサコアはSPE(Synergistic Processing Element)と呼ばれるSIMD型のRISCプロセッサであり、128ビット長のレジスタを128個と、256KBのRAMを持っている。 Cell Broadband Engineは、OSにLinuxなどをサポートしている。 また、開発者にとってハードウェアレベルの機能へと容易にアクセスできるようになる「C/C++ Language Extensions」機能などを搭載している。 国際固体素子回路会議(ISSCC)において発表された情報によれば、Cell Broadband Engineの処理速度はトータルで256GFLOPsに達するとされる。 Cell Broadband EngineはPLAYSTATION 3の他にも、IBMのサーバー製品などに搭載される見込みとなっている。

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